今のweb制作スクール・商材販売している人いや日本に足りないのは志だと思う

つぶやき

どうも櫻田です。どうしても言いたいことがあるので記事にすることにしました。感じているのはタイトルある通りです。

なぜそう感じて憂いているのか話していきたいと思います。

SNSにはいくら稼いだかと自分のストーリーしか載っていない

昨今、web業界がかなり注目されています。未経験でも挑戦できたり、私服勤務ができたり、リモートワークができたりなど、柔軟性もあって挑戦しやすい業界だからでしょう。最近では未経験からwebデザインやコーディングなど学びフリーランスに挑戦する人もいるくらいです。

自分の経験を生かしてwebデザインやコーディングを教えるサービスを教える人もいます。これ自体は素晴らしいことです。ただ集客手段に違和感を感じています。

「未経験から1ヶ月で〇〇万達成」「低学歴の私でも〇〇万円稼げたノウハウ」など数字を全面に押し出したものが目立ちます。そして商品の紹介ページには過去の自分がどれだけしょぼかったかと今どれだけ素晴らしい生活を送っているかが語られています。

それを見て勇気をもらっている人もいるでしょう。そういう発信が悪と言いたいわけではありません。数字やストーリーを押し出して集客することを否定したいわけでもありません。

ぼくが怖いと思っているのは、そういう発信しかSNSにないことです。

自分だけが潤うためにやっているように見える

例えば、「一流のwebデザイナーを育てる」といった訴求をしているサービスが1つくらいあってもよさそうですが、僕が知る限りありません。そこまで行かなくても「こういうデザイナーを育てたいから」や「こういう問題を解決したいから」といったことも書かれていません。

ぼくが言う志とは上のような「こういう人になりたい・なって欲しい」「業界にこういう人を増やしたい」といった、自分が潤うだけでなく、他人や全体のことに対して願いを込められる人のことを指します。魂と言ってもいいかもしれません。

しかし、「私はこんな方法で成功したので、それを元にした教材を用意しています」とった内容ばかりです。

「誰かの役に立ちたい」からサービスを作ったのではなく、まるで「楽して儲けたい」からサービスを作ったように見えてしまいます。

教育ビジネスは仕入れというものはなくユーザーが買ってくれた売上がほぼ利益になるので、美味しい商売であるのは想像できます。利益率の良い商売をすることは何も悪いことではありません。

ただ、webの商材販売をやっている人に1つ聞きたいです。

利益率が良いからという理由だけでやってませんか?

先生に志がない理由

さて、そんな志を持たない先生が乱立している現代ですが、そんな先生から教わった生徒はどうなるでしょうか?

当然その生徒は、合理性と売上金額しか負わない生徒になるでしょう。クライアントにとって成果物が適切かどうかでなく、時給がいくらだった、今月の売上はいくらだったかに価値を置くようになります。合理的に進めることは必要ですが、合理性だけに価値を置いてしまうと「いかに裁くか」という思考に陥ってしまい、結果クライアントからの信用を無くして継続につながらないという未来が待っています。

おそらく、商材販売をしている先生の半分くらいは上のようなことを経験し、商材販売に踏み切ったのではないかと推測しています。つまりクライアントワークで飯を食えいないから商材販売をしているということです。なぜなら、クライアントワークが上手くいっていれば商材販売などする必要がないからです。もちろん「自分だけでは仕事が回せないから仲間を増やすために商材販売をしよう」という方は別です。

志がないのは当然と言えます。

教える者には責任がある

収入を上げたい、今よりもっといい生活をしたいと思っている生徒に志がないのは仕方ないと思います。

その間違った方向を正すことが先生の役割です。でないと先ほど言ったように生徒が輝く未来を潰してしまうからです。それだけならまだ良くて、自分だけを潤すことしか考えていない先生を見た生徒が、同じような商材を販売して、同じような生徒ができていくという負のスパイラルにつながってしまいます。

その人の売名になってしまうので名前は伏せますが、以前あるプログラミングスクールの教材をパクって販売をしていたインフルエンサーがいました。志があればそんなことはしないはずです。

これは業界的にも良くありません。

もし、クライアントワークがうまく行かなくて商材販売をやっているのであれば今すぐやめてください。いや、今すぐやめろ。

ちゃんと自分自身の問題点を改善してから先生になりましょう。

志がないのはweb業界だけでなく日本全体に言えること

大学生のなりたい職業ランキングの1位は何だか知っていますか?

地方公務員・国家公務員だそうです。理由は安定していることと高収入が見込めることだそうです。

2位は看護師で、理由は安定収入が見込めて将来の需要もあるからだそうです。

3位はプログラマー・エンジニアで、ワークライフバランスや高い給料が見込めるからだそうです。

職業を選ぶ上で収入が大きな要素を占めるのはわかりますが、みんな安定や給料など自分にとってメリットがあるかどうかで職業を選んでいるのがわかります。本当にこのままでいいんでしょうか?

公務員を目指す人は多いのに道路や橋はガタガタで、医者や看護師を目指す人は多いのに病気は増え続ける一方で、webの先生は増えているのにプログラマーやデザイナーはずっと人手不足のまま。みんな自分のことしか考えていないから世の中の問題が解決していないんだと思います。

今やっている仕事に志があるか

少し話が大きくなってきたのでそろそろまとめに入りたいと思います。

人事をやっている方からこんな話をこんなことを言っていました。

「簡単な仕事をできるエンジニアはたくさんいるけど、平均以上の仕事をしてくれるエンジニアが業界に少ない」

「いかに良い生徒を育ているか」でなく、先生やスクールが「金儲け」できるかに偏った結果でもあると考えています。

「今やっている仕事に志があるか」を問うべきだと思います。